
偏差値重視の教育社会になって、かなりの年月が経ちます。
50年以上でしょうか・・・。
偏差値を肯定的に捉えている人は少なく、批判されているにも関わらず、亡くなる気配はありません。
今の子供たちは、かなりのシゴキを受けていて、学校と塾通いで大忙しです。
そして、不登校や引きこもりの原因にもなっていますが、遅々として教育改革は進まないですね。
私は、子供を育ててくる過程の中で、日本の学校教育と教師のレベルの低さに驚くことばかりでした。
比較の中に真価はない!
偏差値は、要するに自分の子供をそれ以外の子供たちと、一つのモノサシで比較した結果です。
それは、その子供の価値とは何の関係もないことなのです。
にもかかわらず、子供の成績が悪いとピリピリするお母さんが多いので驚きました。
先生も、平気で子供に、
「このままでは、どこの学校も行けないぞ!」
などと、暴言をはきます。
パワハラもいいところですよね。
娘が小学校の時に、
「うちの子は、ほっといてもらってもいいですか?」
と、個人面談で担任の先生にお願いしたことがあります。
まぁ、言葉だけ見ると、お願いというよりケンカですかね?(笑)
学校側が考える『いい学校』には入れるつもりはなかったので・・・。
「では、どうするんですか?」
という先生の驚きの顔は、10年以上たった今でも忘れられないです。
ユニークな教育でユニークな子供を育てる!
画一的な超進学校である小学校に通わせていて、その教育方針に疑問を感じた私は、子供を千葉にある暁星国際学園のヨハネ研究の森コースに入れることにしていました。
ここでは、授業もテストも偏差値もありません。
すべての学習を自学自習、学生自治で行う学校です。
本来、学問とは知識欲を満たす楽しいものでなくてはならないと思っています。
偏差値戦争に追い立てられた子供たちが、勉強好きになるのは難しいです。
その戦争に勝てるのは、ごく一部の生徒だけ。
株式市場に似ています。
極一部のプロの投資家が、素人の投資家をカモにして一人勝ちする感じです。
熾烈な椅子取りゲームを子供たちにさせているわけですからね。
私は、子供の個性を大切にして、アメリカ的な教育をしたいと思っていました。
でも、海外ではなく日本で・・・。
最近では、少子化の影響から、ユニークな学習指導を打ち出す学校が徐々に増えてきています。
今までの固定概念に縛られず、未来を見越したユニークな教育でユニークな人間を育てることが、国際競争社会に勝ち抜くコツです。
そろそろ、つまらない椅子取りゲームを終わらせたいですね。